片づけ上手になる!モノの定位置と収納の黄金ルール
片づけが苦手な方へ。スッキリとした部屋で快適に暮らすための収納の基本とコツをわかりやすく解説します。
片づけは、あなた(と一緒に住んでいる家族)にとって「取り出しやすく、戻しやすい仕組み」を作ることです。(参照 私がサポートするお片づけの本当の意味と基本的な手順)
今回は、あなたにとって「取り出しやすく、戻しやすい仕組み」を作る際のポイントを説明していきます。ぜひ最後まで読んで実践してください。
目次
- ○ 定位置を決めるコツ「使うところがしまうところ」
- ・取り出しやすく戻しやすい場所を定位置とする
- ・定位置を具体的に決める手順は
- ・収納場所の取り出しやすさ
- ・使用頻度で収納場所を選択
- ・グルーピング収納のすすめ
- ○ 収納スペースが小さい・限られている場合の対処法
- ・適正量を見極める
- ○ リバウンドしない部屋作りのポイント
- ・リバウンドのパターンと対処方法
- ・リバウンド防止のために心掛けるポイント
- ○ 片づけ上手になる ー まとめ
定位置を決めるコツ「使うところがしまうところ」
「取り出しやすく戻しやすい仕組み」を作る、その手順のポイントは次の3点です。
① 持っているモノを厳選して必要なモノだけ残します。
② 残した必要なモノ、全てにそれぞれの定位置を決める
③ 上記②を守る、つまりモノを使ったら元の定位置に戻します。
この3つの手順はあらゆるお部屋の片づけに共通で使えます。
取り出しやすく戻しやすい場所を定位置とする
モノの定位置を決めるコツ:「使うところがしまうところ」
使う場所の近くに収納する
・キッチン用品は調理台の近く
・掃除道具は使う場所の近く
・洗面用具は洗面所周辺
たとえば、洗濯物にアイロンをかける時、アイロンがアイロンをかける部屋に置いてあれば楽ですよね?
アイロンをかける前に取りにいく・アイロンかけが終わった後に戻しにいく(しまいにいく)ことが不要です。取り出す、戻す(しまう)が楽です。
このように、動線を考えた収納をすることでリバウンドを防ぐことができ、かつ、仕事・作業の効率がアップします。
ですから、まず、「使うところに定位置を決める」が第1のコツです。
定位置を具体的に決める手順は
それでは具体的に定位置を決める際のポイントを見ていきましょう。
最初に、使うモノと不要なモノを分けます。
この時に大事なことは、
不要なモノ・捨てるモノを選ぶのではなく、
使っているモノ・必要なモノを選ぶことです。
次に、選んだ「使うモノ」を「取り出しやすく、戻しやすいところ」に定位置を決めます。
ここで大事なことは、使う頻度を考慮することです。
収納場所の取り出しやすさ
・上下:視点の高さ~腰の高さが最も使いやすい。次は腰より下、最後に視点より上。ただし、 安全の観点から、重いモノは下に、軽いモノは上にしまうのが良い。
・手前と奥:棚の奥は見えにくいですから、一番手前が取り出しやすく、戻しやすい。奥には使用頻度が低いモノをしまいます。
・取り出す際のアクション数は1~2回が理想
使用頻度で収納場所を選択
・毎日使うもの:取り出しやすい場所
・時々使うもの:少し奥や上の棚
・たまにしか使わないもの:収納庫や押入れ
→よく使うモノは取り出しやすい場所に、たまにしか使わないモノは取り出すのに多少手間がかかってもOK。
使用頻度に合わせて収納場所を決めることで出し入れの効率をアップします。
グルーピング収納のすすめ
使う場面を想定して、使うモノをひとまとめにしてセットで収納することをグルーピングといいます。セットで簡単に取り出し、片づけやすい仕組みです。
グルーピング収納の例
・朝食セット:食パン、ジャム、バターなど
・掃除セット:掃除機、雑巾、洗剤など
・アイロンセット:アイロン、アイロン台、霧吹き、糊スプレー
・ギフト包装セット:包装紙、リボン、はさみ、セロテープ
・宅配便セット:梱包材、ガムテープ、はさみ、送り状
・裁縫セット:針、糸、はさみなど
・お葬式セット:喪服、黒のストッキング、バッグ、靴、数珠、不祝儀袋、薄墨の筆ペン
ぜひ試してみてください!
(私自身のお気に入りは、宅配便セットとお葬式セットです。)
収納スペースが小さい・限られている場合の対処法
使うところに収納したい!と思っても、収納スペースが限られていて、入りきらないのです!というお悩みもありますよね?
そんな時は次の方法を検討しましょう。
適正量を見極める
よく使うモノだけを取り出しやすい場所にしまい、それ以外は予備として別の場所に保存することを考えましょう。
文房具や調理具、タオルなど、1軍選手と2軍選手に分けて収納します。
例えば・・
・おたま:コンロの数だけを取り出しやすい場所に定位置を定めます。(場合によっては予備1本をプラス)2軍選手は予備として取り出しにくい場所にしまいます。
・タオル:家族の人数、洗濯の頻度とタオルの使い方によって何枚必要か、必要量を計算して、1軍だけを使う場所にしまいます。2軍は別の場所に保存。
・食器:日常使用分+来客用2~3人分 を取り出しやすい場所にしまいましょう。
・食器用洗剤など日用品のストック:今の日本、災害でもない限り、在庫を持つ必要はほとんどありません。なくなったらお店にかいにいけばOK。
とはいえ、急になくなったら困る!という方は、各品目の予備は1個、と決めてストックの定位置を設定する。
現在使っているモノがなくなり、予備を使い始めて予備の定位置が空いたら補充するというサイクルで買い物をしましょう。この場合、予備は、上の方とか離れた場所の物入れなど、取り出しにくい場所でも大丈夫。
また、すでに1つ以上の在庫を持っている場合には、予備を使い始めたら在庫から予備を補充する、これを手持ちの在庫がなくなるまで継続しましょう。
リバウンドしない部屋作りのポイント
最初ははりきってお片づけに取り組むのですが、徐々に元の自分のクセが出てきます。
気づいたら元の木阿弥・・・というリバウンド。。私も何回も繰り返しました。
リバウンドには、原因があり、いくつかのパターンがあります。
リバウンドのパターンと対処方法
【パターン1 】
モノの定位置を決めたつもりでも中には定位置が決まっていないモノがある。
対処法:モノ、一つ一つに定位置をきっちり決めましょう。
【パターン2】
日々増えていくモノへの対応ができていない。
買い物、郵便物やチラシなど、新しいモノが家に届きます。 モノを増やさない、必要なモノへの定位置を決める工夫が必要です。
対処法: 新しくやってきたモノは家に入れる前に要・不要を判断し、不要なものは家にいれない。(チラシお断りのステッカーを郵便受けに貼る、玄関近くにゴミ箱を置いてすぐに捨てるなど)
「必要だが、まだ定位置がないモノ」であれば、新しく定位置を決める。
服などは、ひとつ買ったらひとつ手放すといったワンアクションルールを作ることでモノが増えないようにする
【パターン3 】
定位置は決めてあるが、定位置に戻さない/戻せない。
これは2つのケースに分類されます。
① 定位置に戻すことがまだ習慣化していない。
対処法:使い終わったら戻す、を心がけ、習慣とする。
② つい、定位置に戻さずそのままにしてしまった。
対処法:1日の終わりなど、決めたタイミングで片づける(定位置に戻す)こととして習慣にする。(これをリセットといいます)
なぜすぐに定位置に戻さなかったのか、振り返ってみましょう。時間がなかったから?戻すのが面倒だったから?面倒だったと思い当たる場合には定位置や収納方法の改善を検討しましょう。
=定期的なリセットを習慣にする=
毎日(または毎週など)寝る前など、決めたタイミングで小さな場所を片づけることを習慣にしましょう。日々の生活の中ではどうしても使ったモノを戻せないことが発生しまうことがあります。
定期的なリセットでリバウンドとおさらばしましょう!
リバウンド防止のために心掛けるポイント
・使ったらすぐに元の場所へ戻すことを徹底する。できないのであればその理由は何か?(面倒なのか?)を考えて収納を改善してみる
・新しいものを家に入れたら古いものを販売する
・「いまだけ、ちょっと置く」を禁止する
・2分以内にできることならその後回しにせず、その時、その場で終了させる。 →その場で片づけることで。散らかるのを防ぐ
・すぐには対処できない/定位置を決められないような場合に備えて、未処理ボックスを設置し、未処理なモノや書類を1箇所に集めておく。 次のリセットのタイミングなどに必ず未処理案件に目を通し、対処する。または、いつ対処するかを決める。
これらのポイントをゲーム感覚で自分に課してみましょう。
できた時には、「やったね!」「できた!」「私ってすごいじゃん!」などと自分を大袈裟なくらい褒めてあげましょう。
片づけ上手になる ー まとめ
片づけ上手になるには、モノの定位置を決める、適正量を把握することが重要です。
使う場所の近くに収納し、すぐに片づけやすい環境を整え、維持していきましょう。
小さなことを繰り返して習慣にすることで、快適な暮らしが手に入ります。
一度にすべてを完璧にする必要はありません。気になったところ・できるところから少しずつ始めていきましょう。
この記事で紹介した収納の基本やコツ、いかがでしたか?
今日ご紹介したのはどれも「いわれてみれば確かにそうだよね」と思う簡単なことばかり。
大量のモノを前にしてどこから手をつけたらいいのだろうか? と迷うこともあるでしょうけれど、ひとつひとつ片づけていけば必ずスッキリ整った暮らしにゴールインできます。
合同会社ネコの手貸します は、あなたのお片づけを応援します。
お悩み、質問などございましたら、お気軽にLINEでメッセージをください!
この記事があなたにとっての参考になったなら
ぜひLINEの友だち追加をお願いします。